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「ケモラブ。」水戸泉(ill.上川きち)

あらすじ
クールな外見とは裏腹に、無類の猫好きであるやり手社長の三巳はある日撤退を決めた事業部門の責任者・瀬嶋から「決定を取り消してほしい」と直談判を受ける。はじめは意に介さなかった三巳だが、瀬嶋を見て目を疑った。なんと彼には、茶虎の耳と尻尾が生えていたのだ…! 中年のおっさんになど興味がないと自らに言い聞かせるものの、耳と尻尾に抗えない魅力を感じ、瀬嶋を家に住まわせることにした三巳。その矢先、瀬嶋の発情期がはじまり――!?

本文より抜粋

「ここ、すごく、張り詰めてる」
 指先で、張り詰めた屹立をなぞると、瀬嶋は「あ」と短く啼いた。
「出したら、楽になりますから……」
「じ、じぶ、んで」
 自分でする、という瀬嶋の反論も、キスで塞がれた。
「ン、ん……」
 楽にしてやると言いつつ、すぐに終わらせてしまうのが惜しくて、三已は緩慢な愛撫を始める。恋人にするようにキスをしながら、平らな胸をまさぐる。指先が乳首に触れると、微かな反応があったから、三已はそこを弄りだす。
「い、ァッ……!」
 突起をつまむと、瀬嶋の膝が跳ねた。脇腹をなぞり、時折ペニスをしごくと、待ちかねていたようにしがみついてくる。
(可愛い……)
 男を抱くのなんて初めてだし、瀬嶋は少しも女性的ではない。むしろ男性的な肉体の持ち主であるのに、こんなにも惹かれてしまうのはなぜなのか。三已にはそれを不思議がる余裕もなかった。
 ただ、可愛くて、夢中で抱いた。 
 触るだけでは飽きたらず、三已は瀬嶋の肌に口をつける。最初は首筋から、徐々に下がって胸板へ。指で弄られていた乳首は、すでに固かった。
「あぅッ……!」
 コリッ……とそこに歯を立てると、下腹に密着している瀬嶋のものがびくりと震える。熱く濡れている亀頭から、また新しい蜜が溢れた。
(ここを、弄ったら、すぐに……)
 すぐに瀬嶋が達してしまったら『勿体ない』から、三已はそこからもすぐに口を離す。代わりに瀬嶋の腕や足、それに、うっすらと形のいい筋肉で覆われている下腹に舌を這わせた。
「ふぁ、ぁ……」
 全身を舐め回されて、瀬嶋は気持ちよさそうに息を吐く。
(すごい)
 躰中、どこも、全部感じるのかと三已は妙に感動していた。指の狭間が特に感じるようだったから、一頻りそこを舐めたあと、三已は再び乳首へ吸いつく。三已のほうも、我慢が効かなくなりつつあった。
「ん、にゅぅぅ……っ」 
 片方を指でつまんでしごき、もう片方は口に含んで舌先で嬲る。瀬嶋は、それでもまだ喘ぎ声を堪えようとしているのか。食いしばった歯の隙間から、猫のような声が溢れて、ますます三已を倒錯的な気分にさせてくれる。
 乳首ばかりを執拗に責められて、瀬嶋はやがて、音を上げた。
「や……おれ、おれ、メス、じゃ、なぃ、の、に……ぃ……なん、で、おっぱ、ぃ……ッ……」
(可愛いからですよ)
 口は愛撫するのに忙しくて塞がっているから、三已は喋れない。一旦それを口から出して、両方の乳首をきゅぅっとつまみ上げると、吊り上げられるように瀬嶋の背筋が撓った。
「んぁ、うぅっ……」
「乳首、またコリコリしてきた……」
「い、ァ、やっ……!」
 瀬嶋が激しく首を振る。三已の口元に、自然と淫靡な笑みが浮かぶ。
「ミルク、出るかな……」
「や、で、出なっ、出な、いぃっ! ん、ぅっ、あン……ッ!」
 乳搾りの要領で、小さな突起をしこしことしごくと、瀬嶋は手足をばたつかせ、然るのち、耐えきれなくなったように自分で陰茎を握った。三已は慌ててその手を外させる。
「は、恥ずか、し、ぃから……ッ……見ん、な……ッ」
 膝を開かされ、瀬嶋は今までで一番激しく抵抗した。が、構わず三已はそこに顔を割りこませる。
 瀬嶋の性器は、さっきよりも大きく、硬くなっているように見えた。そこに顔を近づけただけで、三已もまた、欲情を増す。
(可愛い……)
 もう何度も繰り返した台詞を、今一度三已は心で繰り返す。瀬嶋のそれは浅黒く、それなりに大きな、成熟した男のものだ。可愛いなどという形容が似合うはずがないのに、三已の目にはそういうふうにしか映らない。
 さっきから自分を興奮させてやまない匂いは、ここから発せられているのだと三已は知った。鼻孔を押しつけて深く息を吸うと、瀬嶋の口から抗議の声があがる。
「や、嗅ぐ、な……ッ」
 構わず三已は思い切りその香りを吸いこんでから、大胆なフェラチオを始めた。