『第三回 幻狼大賞』にご応募ありがとうございます。
 全体的によくまとまっていて、それぞれの持ち味がでている作品が数多く見受けられ、皆さんの意気込みがよく伝わってきました。しかし、欠点もありその中でも、キャラクターの個性が弱いことが目立ちました。どこかで読んだことがあるようなキャラクターだったり、共感できないキャラクターだったりと、これさえクリアすればもっと面白いストーリーになる可能性が高くなります。キャラクターの個性は大切です。読者が引き込まれ、好まれるようなキャラクター作りを心がけてください。
 次回も皆さんの作品をお待ちしております。

幻狼ファンタジアノベルス編集部

【小説部門】
幻狼大賞…………該当作品なし
優秀賞……………該当作品なし
奨励賞…………… 『心の翼』 大阪府/天音璃京
『薄明の海の、その向こう』 埼玉県/石井颯人
『Clump,Clump』 北海道/諸口正巳
学生特別優秀賞……………該当作品なし
学生特別奨励賞……………該当作品なし




奨励賞
『心の翼』 大阪府/天音璃京(アマネリキョウ)
【あらすじ】
禁じられた歌を歌うセディは村人から忌み嫌われ、母代わりのセイシェルに育てられていた。ある時、空賊のレインが浮揚力を宿す巨大な〈赤い石〉を求め、村にやってくる。案内にセディが選ばれ、レインとともに〈赤い石〉が眠る森へ向かうが…。

【講評】
独特な雰囲気のあるストーリーに仕上がっていて、作者の作品に対する想いが伝わってきた。しかし、ところどころ文章が拙い部分や、伝わらない部分があり、読み手を意識して書いて欲しかった。キャラクターの感情面、ストーリーの構成等、気を付けていこう。

【受賞コメント】
天音璃京と申します。受賞の光栄に浴しつつ、己の未熟を痛感しています。私はまだこの道の姿も、支え導く存在の貴さも知らない。それでもこの場所から、皆さまの心に響く物語を届けられるように――駆けていきます。


奨励賞
『薄明の海の、その向こう』 埼玉県/石井颯人(イシイハヤト)
【あらすじ】
奴隷村で生きる少年のルカは、聖獣と会話ができるという能力を持っていた。仲間たちは誰も会話ができず、ルカは自らの特殊な力を不思議に思っていた。一方、奴隷村から離れた首都では、「簒奪者に斜陽あれ」という落書き事件が起こる。善政を布いていたダニエル王が弟のダレイオスの計略により、謀殺されてから十一年の間、ダレイオス王の執政に陰りが見え始めていて…。

【講評】
ストーリーの設定が面白く、主人公である少年の感情がうまく書かれていた。ただ、脇役であるキャラクターが多過ぎるため視点が混在し、読みづらい部分があった。説明不足な部分もあり、急いで書いたような印象を受ける。ストーリー、キャラクターともに読者を意識して、丁寧に書こう。

【受賞コメント】
「嘘っ!」が最初の言葉でした。願っていたことなのに、いざ目の前に現れると俄かには信じられません。未だに半信半疑なのですが、これからも頑張っていくので、暖かく見守っていただけると幸いです。


奨励賞
『Clump,Clump』 北海道/諸口正巳(モロクチマサミ)
【あらすじ】
赤い海に囲まれたヴォード大陸には、「スナッチ」と呼ばれる怪物が日々、人々を襲い生活を脅かしていた。彼らを守るため、〈ヴォーパル〉と言われる人々が「スナッチ」を狩っていた。怪物の急所を見抜き殺すことのできるソロは、一週間前から、謎めいた少女ネイダにつきまとわれていて…。

【講評】
全体的によくまとまっており、すんなりと読める作品。テンポも良く、引き込まれるストーリーではあったが、キャラクターの個性が少々薄いため、魅力に欠けてしまう内容だった。読者が読むうえで、キャラクターは重要な要素である。読み手が引き込まれるようなキャラクター作りを心がけよう。

【受賞コメント】
実は、この作品が編集部のお目に留まらなければ、筆を折る覚悟でおりました。奨励賞をいただくことができ、ほっとしています。これからは自分の腕を少し信用し、グロくて、渋くて、面白い作品を書き続けていきます。


もう一歩
『零落勇者の魔王様ライフ』 兵庫県/二六零
【講評】
全体的によくまとまってはいるが、キャラクターに感情移入ができなかった。設定は面白いので、今後はキャラクターの個性をいかすよう努力しよう。
『(株)イーレイン駆逐事業部』 茨城県/戸倉知子
【講評】
勢いがよく、荒削りながらも読者を引き込むような内容である。しかし、ストーリーが細部まで作り込まれておらず、キャラクターの魅力も勢いだけなので、丁寧な作品作りを心がけよう。
『竜の末裔』 神奈川県/葉月美羽【明治大学】
【講評】
丁寧にストーリーが作り込まれており、よくまとまっているが、キャラクターの魅力が足りない。また、展開もすぐに読めてしまうので、読者を引き込むようなストーリーを考えていこう。
『掏摸の二人と西の姫』 千葉県/山川沙登美
【講評】
魅力のあるキャラクターではあったが、中盤からストーリー重視にシフトしてしまったため、面白味に欠けた作品になってしまった。キャラクター、ストーリーともにバランスよくかいてください。






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