かつて悪事の限りを尽くした妖狐が千年の封印を余儀なくされた。
時は流れて天護慶雲年間、グレゴリオ暦900年の頃の日本。先の帝が崩御した後、新革の立つ影もなく乱れきった世。そんな時代をたくましく生きる鬼王丸は破天荒な少年だったが、淡い恋心を抱く幼馴染みの藻には優しかった。

しかし、平穏な日々はいとも簡単に覆される。蘇った妲己が藻の身体を奪い「玉藻前」として帝を操り、国をも手中に治めんとしていたのだ。必ずや藻を取り戻すと決意する鬼王丸。

一方、玉藻前(妲己)はその肉を食らわば800年の寿命を得るという人魚を命じて捕獲。鬼王丸は玉藻前の企てを阻止しようと人魚奪還のため宮中へと侵入した…。
鬼王丸(おにおうまる)
力自慢で、昼は傀儡小屋の主、夜は盗賊の面を持つ。
藻(みくず)
妲己に取り付かれ「玉藻前」として帝に輿入れし、国を操る。
妲己(だっき)
金毛白面九尾の狐。藻に取り憑く。